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のんびり引退した初代介助犬ニッキーと、2代目介助犬アルファの同居生活。
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5センチ記念日
 深夜の散歩で、歩道の縁に割れたガラスが落ちていた。危ないからそこを避けて横の段差があるところを通る。でもこの段差が越えられない。力を入れて登ろうとしても前輪が浮き上がって後ろに転びかける。高さは約5センチ。
 私の限界は3センチ。5センチは越えられない高さだ。前輪だけ段差に乗せて前後に車椅子を動かし、勢いをつけて何度かトライしてもやっぱり登れない。諦めて遠回りしようと思った時、ニッキーと目が合った。
 私の力だけでは登れない・ニッキーの力だけでも登れない5センチ。力を合わせても、バランスを崩したら転んで怪我をしかねない5センチ。
 だけどニッキーは、段差に前輪をかけたまま止まっている私を見て、タグ・マイ・チェア(車椅子の紐を引いて)の指示を待っている。

 ニッキーは私の正面から、フレームの左側に結んだバンダナをいつも通りくわえて引いた。私は同時に両手で力いっぱい車輪を動かす。登れなかったけれど、ニッキーの力で左側は引き上げられるのが分かった。これなら行けるかも。
 でこぼこに車輪を引っかけないように慎重に位置を変え、ニッキーの立ち位置もまっすぐ力がかかるように少し変え、自分の姿勢も整えて、「行くよニッキー、タグ!」
 長年の相棒同士タイミングを合わせるのは簡単。でもふたり合わせても力が足りず、バランスも保てずに、ぎりぎりで登れない。それを何度か繰り返した後で、突然、車椅子は5センチの段差をすいっと登った。微妙な角度でニッキーが引いた力と、私が車輪を押した力が一緒になり、安定したバランスのまま、まっすぐに段差を越える。
「ニッキー、すごいよ、グッド! ありがとう!」
 テンション高くニッキーを褒めちぎる。嬉しい瞬間だった。ひとりでは登れない5センチの段差。ニッキーがいるといないとで、現実に私の可能性が変わることを実感した。
 無理だと思っていたものを、出来るかも? と感じさせてくれた。「出来ないからしてあげる」ではなく「きっと出来るから一緒にやろう」と私を信じてくれた。ありがとう、相棒。
 嬉しさのあまり誰かに言いたくなったけれど、深夜だから誰にも連絡できず、いつものコンビニに行き、顔見知りの店員さんに無理やり話した。
 たかが5センチ・されど5センチ。
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[写真] 杖をくわえたニッキー
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